Viptelaユーザー事例:Kindred Healthcare

Kindred Healthcare(以下、キンドレッド)は、多様な入院治療を提供する米国最大の医療機関で、46の州にまたがって数千の拠点、10万人のユーザをカバーしています。キンドレッドの事例は2016年秋のONUG (Open Networking User Group) で発表されました。その際のビデオがこちらでご覧いただけます。

ONUGでの発表の中で、キンドレッドは特に大きなViptelaの導入効果として、コスト削減、セキュリティの強化、管理性とスピードの向上の3つを挙げています。

コスト削減

キンドレッドはViptelaを700拠点に導入することにより、5年間で$2.1M(1ドル100円換算で2.1億円)のROIを見込んでいます。コストの試算については、発表の中で具体的に説明されています。拠点を大・中・小の3つに分類すると、小規模拠点単体では絶対値としてのコスト削減効果は小さいものの、大規模拠点では25%程度のコスト削減効果が期待できると説明されています。また、単純なコスト削減だけでなく、従来バックアップとしてしか使えていなかったWAN回線をアクティブに使うことなどにより、いずれの規模の拠点においても実質的な帯域幅を平均700%程度に増加できています。結果的に、帯域幅あたりのコスト削減効果は非常に大きなものとなっています。

セキュリティの強化

キンドレッドの課題の1つは、WANに接続する全ての拠点に一貫したセキュリティポリシーを適用し続ける困難さでした。Viptela導入後は、vManageによりセキュリティポリシーの適用と確認作業は完全に一元化されたほか、「セグメンテーション機能」により、WANを複数のセグメントにわけ、HIPPAやPCIといったコンプライアンス上重要なトラフィック、BYOD (Bring Your Own Device)、IoTなど、セキュリティ上の扱いが異なるトラフィックを論理的に隔離されたネットワークに割り当てています。また、他の医療機関の買収に伴う段階的なネットワークの統合においてもセグメンテーション機能を活用する予定です。

セグメンテーション機能では、例外的に一部のセグメントの組み合わせについて相互に通信を許可するポリシーも定義できます。キンドレッドはこの「エクストラネット」と呼ばれる機能をつかって、ベンダーやパートナー企業のネットワークをキンドレッドのネットワークに直接つなぎこみ、必要な情報だけを相互に共有できるネットワークインフラも整えています。従来はVPNやアクセスリストなどを駆使する必要があったこれらの設定は、vManage上でポリシーを定義するだけで完了します。

管理の効率性・スピード

キンドレッドは急成長中で、全米にまたがる大規模なネットワークをもつにもかかわらず、極めて少数のメンバーでネットワークの設計・構築・運用を行なっています。vManageによる一元管理だけでなく、テンプレート機能ゼロタッチプロビジョニングを使用することで、チームの負荷は格段にさがったと言います。

また、キンドレッドは新しい拠点の展開時にLTE回線を効率的に利用しています。従来のWAN回線サービスは契約と開設にある程度時間を要すため、拠点の開設時に、まずLTE回線でWAN接続を確保します。ViptelaのオーバーレイネットワークでWAN回線が抽象化されるため、回線の切り替えは簡単な作業で済みます。このため、有線タイプの回線は、準備が整ったタイミングであとから容易に追加することができるのです。これにより、新しい拠点の展開スピードも格段に向上しています。

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